プログラムを他周波数へ応用する場合の要点。
1.PLL ICへのコマンド(Main)
PLL制御範囲、基準周波数(Step)、TC9256の基準クロック(水晶発振子の周波数)を設定しなければならない。Stepは、PLLループ時間、CN(キャリアノイズ)などに影響するので特に注意。他の条件で使う時は、TC9256データシートを参照されたい。
Pll_cmd b7、b6、b5、b4、b3、b2、b1、b0
基準周波数(Step) 5khz b7、b6、b5、b4=0、1、1、0
10khz b7、b6、b5、b4=0、1、0、1
12.5khz b7、b6、b5、b4=1、1、0、1
25khz b7、b6、b5、b4=0、0、1、1
分周方式設定 パルススワロー方式 HF(1-40Mhz) b3、b2=0、1
FML(30-150Mhz) b3、b2=1、0
水晶発振子 b1、b0
4.5Mhz b1、b0=1、0
7.2Mhz b1、b0=0、1
例1.基準周波数 5khz、HF(1-40Mhz範囲内)、水晶発振子 4.5Mhz
Pll_cmd=&B01100110
例2.基準周波数 10khz、FML(30-150Mhz範囲内)、水晶発振子 4.5Mhz
Pll_cmd=&B01011010
2.メモリーチャンネル(Main)
VFOチャンネル(0及び1)以外に、メモリーチャンネル(1ch)がある。メモリーチャンネルはプログラムした値であり、ソースコードを書替ない限り、変更できない。EEPメモリーの初期化を行ってない為、VFO初期値として有用である。
Frq_man=(送信周波数-IF周波数)/基準周波数
IF周波数は、プリミックス方式の時、混合周波数の意味。
例1.送信周波数 50.6Mhz、IF周波数 10.7Mhz、基準周波数 5khz
Frq_man=7980 ’(50.6Mhz-10.7Mhz)/5khz
例2.送信周波数 28.315Mhz、IF周波数 455khz、基準周波数 5khz
Frq_man=5572 ’(28.315Mhz-455khz)/5khz
3.VFO範囲の制限(Enc_sub)
目的周波数以外の帯域への制限をすべきである。この為の範囲設定を行う。
例. 下限周波数 50.1Mhz、IF周波数 10.7Mhz、基準周波数 5khz
If Pll_dat <= 7880 Then ’(50.1Mhz-10.7Mhz)/5khz
Pll_dat = 7881 ’50.105Mhzを下限周波数に設定
End If
例. 上限周波数 50.9Mhz、IF周波数 10.7Mhz、基準周波数 5khz
If Pll_dat >= 8040 Then ’(50.9Mhz-10.7Mhz)/5khz
Pll_dat = 8039 ’50.895Mhzを上限周波数に設定
End If
4.表示データの修正(Lcd_sub)
PLL周波数計算
例1.基準周波数 5khz
Frq_wrk=Pll_dat*5
例2.基準周波数 10khz
Frq_wrk=Pll_dat*10
表示周波数計算
例1.IF周波数 455khz
frq_wrk=Frq_wrk+455
例2.IF周波数 10.7Mhz
frq_wrk=Frq_wrk+10700
LCD表示部
LCDに表示する為の書式を設定する。
例.メガ表示2桁.キロ表示3桁
Dsp_frq=Format(dsp_frq,”00.000”)