2014年3月18日火曜日

LA1600 3pin X'tal OSC

LA1600の内部がブラックボックスの為か、web検索しても3pinで水晶を発振した事例がヒットしなかった。そこで、3Pinを使って水晶が発振するか実験を行った。左図は、LA1600のブロック図で規格表からの抜粋である。この図から3pinのLC回路を水晶発振子に置き換えれば水晶が発振するのでは?と考えた。 
実験を行った回路である。インダクターは、初回の試験で10uHでHC-49S/10.24MHzが見事発振した。その後、1uH~100uHまで換えたが、10.24MHzの水晶発振子を使う場合、10uHがベターであった。ただ、固定インダクターを使った場合の話である。







発振周波数
 10MHz(9.99MHz)~12MHz(12.8MHz)まで手持ちの水晶発振子で発振が確認できた。ダブルスーパーの局発(LO 10.245MHz)として使えるか確認をした。
 1.X'tal周波数補正なし
  サンプル1 個体静電容量 5.5pF、HC-18U 10.24MHz、発振周波数 10.24513MHz  OK
  サンプル2 個体静電容量 2.8pF、HC-49S 10.24MHz、発振周波数 10.24172MHz 
 2.X'talに5pFパラ
  サンプル1 発振周波数 10.24172MHz
  サンプル2 発振周波数 10.23964MHz
 3.X'talに3pFパラ
  サンプル1 発振周波数 10.24301MHz
  サンプル2 発振周波数 10.24040MHz(HC-49S/10.245MHzであれば、OK?)

実験結果
 固定インダクタ10uHは、10MHz台の発振子と組み合わせる場合、12uH~15uH位に最適値(発振周波数が高いので)と思われる。ただ、小型化を目指すのであれば、固定インダクタ10uHでも悪くはない。(2kHz~5kHZ高く発振するが)27Hz台のオーバートンも発振したが、随分高い周波数であったが、トリマーの挿入、可変インダクタなどで希望する周波数に調整可能と思う。今回の方法で多くの回路が、水晶発振可能と思われる。追試をされたら、公開下さい。



5 件のコメント:

  1. 水野さん、面白い実験ですね。
    LA1600で水晶発振させている例は初めて見ました。

    インダクターの役割は、3Pinへの直流供給と電源側への高周波阻止だと思います。
    電気的にはクリスタルと並列ですので、発振周波数に影響するのでしょうね。

    以前にVXOの実験をしましたが、クリスタルにパラにコンデンサーを追加すると可変範囲が大幅に広がりました。
    ただ、ニアバイと呼ばれる近接周波数でのスプリアスが増えた記憶があります。

    この実験をベースにもしVXOが可能なら、シンプルで安定度の高い受信機ができそうです。
    パーツボックスに眠っているLA1600の新たな活用につながるかもしれませんね。

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    1. 北川さん
      固定インダクターを可変インダクターに変更し、HC-49S 10.24MHzが14uHで周波数がドンピシャでした。更に、6uH~8uHでHC-18U 50.75Mhzオーバートンを発振させる事が出来ましたが、HC-49S 50.2MHzオーバートンでは、上手く動作しませんでした。(周波数が随分高い)特に、HC-49Sオーバートンは、難しい。
      VXOの試験はしてませんが、多分問題なく動作?すると思ってます。

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  2. こんにちは
    相川と申します。
    触発されてTA7613APでやってみました。
    ピン5のAM LO端子を使い、10uHで電源、10.245MHzのHC18Uで試したところ、あっけなく発振しました。 ただ、発振周波数は銘板の数値より10kHzくらい高くなっていました。
    この状態でAM RF入力ピンで3uVくらいの信号が「あることがわかる程度に)確認できます。RFコイルなどを最適化すればもう少しよくなるかもしれません。

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    1. 相川さん 今晩は
      随分前の記事なので、興味を持っていただき恐縮です。実験する人が殆どいないのが、面白い所です。インダクタは、FCZボビンなどを使って、可変インダクタ試験すると良いかと思います。

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  3. 水野さん、こんばんは
    アドバイスありがとうございます。
    水晶に可変Lやトリマを直列にしてなんとかならないかあれこれやってみたのですが、期待したほど周波数が下がらずどうもうまくいきませんでした。
    10.24MHz付近のタンク回路(?)を負荷にしてやってみたところ、何とかなりました。
    入力も10.7MHzに同調したものを使ったところ1uVくらいまで信号が確認できます。
    お陰様でTA7613APを使って部品点数を減らした受信部ができそうです。 
    ありがとうございました。
    これからも面白い実験結果の公開を期待しています。

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